天井
天井をつくること
天井の工事はクロスを張り替えるくらいならそこまで高額にはなりませんが、天井板を交換したりや高さをなど変えてしまうとそれなりに費用がかかります。
そもそも、天井に関してはイメージがありまして。それは後ほどお話しますね。
で、スケルトンにする為の解体工事中にバリバリと天井の造作も全て剥がします。
天井板と一緒に良からぬモノが落ちてきたら怖い、、、逆にお宝が隠されていたら嬉しい!などと想像しつつ、出てきたのは、鉄板デッキと無骨な梁。
キター!前途のイメージとは工場とか倉庫のような無造作な感じ。この鉄板デッキと梁はまさにドンピシャでした!
さて、この鉄板デッキと梁をどう料理しようか、、と眺めていると、倉庫のようなむき出しの天井が思いもよらぬ無骨なイメージを醸し出していたのです!
チェンムーらしさ全開
床・壁・天井はお店の雰囲気を左右する大切な内装ポイントです。
むき出しの天井を最初は全面白に塗装をしようと考えたのですが、経費と手間を考え断念。
逆に無骨さを活かし部分塗とエイジング加工で仕上げました。
今では全面白にしなくて良かったと思っています。
ここでも前々職の同僚達が沢山来て手伝ってくれて助かりました。
ありがとうございました!
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給排水工事
餅は餅屋に。
給排水設備は床上げと同時進行で行います。
職業訓練校で給排水設備の勉強もし、構造や技術面での実技も行いましたが
給排水の工事には特殊技能が必要なので専門業者さんにお願いしました。
ここで大切な事が・・・。
キッチン内で排水が必要な機器(シンク、冷蔵庫、コールドテーブル、製氷機等)はこの時点で位置をしっかり決めておく必要があるのです。
配置してから排水設備と不具合があっては困るので、各機器の排水位置もある程度確認しなければなりません。給水に関しても同様でシンク位置もきっちり決めます。
まだ各機器の選定は先でいいと考えていましたが、急遽、機器の下調べを行いました。以前、働いていたカフェやバルで厨房をチェックしてたので参考にしながら選びキッチンの図面を制作していきます。
機器の配置は一度決めると動かせないので動線やオペレーションも考え慎重に決めていきます。修業時代に2件の厨房で働いた経験が活かされたことは言うまでもありません。
そしてプロの仕事は手際が良くあっという間に終了しました。
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床上げ(床下張り)
最後の一枚の感動
前回の床上げ(基礎工事)で大引をガイドにして床根太を450mm間隔で渡したところからですね。床ってこういう構造でできてるんだ~と思います。プロからは怒られるような基礎ですが経費と技術の面でこれで良しとします(笑)
先人の知恵を感嘆してる間に基礎が出来まして、合板12㎜を使用し床下を張ります。
根太に合板の両端がかかる様に配置して固定します。
合板はただやみくもに張るのではなく、次の工程や完成を予測しながらカットしていきます。凹凸のある壁面部はもちろん、厨房の中のグリストラップ周辺やトイレの入り口など。その中でも、難題だったのが排水管が床より高く立ち上がる必要があるので寸法を測りドリルで穴を開けました。
最後の一枚を張り終わった時の感動は未だに覚えています。
しかし、まだ終わりではなく床面に防腐剤を塗らねばなりません。念入りに二度塗りして一日乾かします。乾かしている間は、掃除やら整理やらやることは。
床面を一日乾かしたら、もう一枚合板を重ねて強度を付けます。
二枚目の合板は一枚目のつなぎ目と重ならないようずらして配置して固定します。もちろん再度穴あけもしました。
そして床上げが完了!
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床上げ(基礎工事)
今でこそ...
今でこそ板張りの床になっていますが、ここまでするのにたくさんの工程を踏み、苦労をし、、、普通は、工程ごとに専門の職人さんがいると思うのですが、ほとんどを自分でやるという。
床上げ・・・・かなり大変でした(汗)
解体が終わり、凸凹の土が露出した床から施工に入ります。見てください!このブロックやら束石を。ここを歩くのでさえ一苦労です。
当然、やったことないのでプロの方(大工さん)に入ってもらうつもりでした。
が、壁の撤去に想定外の費用が掛かってしまい、やむなく自分で床作りをすることになりました。
当初は、不安も去ることながら、こんなに大変だとは思わずワクワクさえしていました。
結局、最後まで大工さんに頼らず床上げはできたのですが、それはもう追求したらキリがない大工という職業の深さを少しだけ味わいました。
まず、下準備で土の部分はなるべく平らに均します。
床で覆われてしまう配管などの工事は床上げ前に完了させないとね。
ガス配管は東京ガスライフバルに直手配しました。
店の半分強を床上げしたのですが40㎡近く面積があり
その床上げは想像以上に大変で甘くみていたな、、、と実感。
最初にレーザー墨だし器で四方を水平にした基礎を作ります。
基礎が出来たら大引を渡し床全体の水平を出します。
大引をガイドに床根太を渡します。根太はコンパネを張るため450mm間隔で渡します。
コンクリート部と土部が混在する為、木材が腐敗しないよう土部には束石を置きました。
根太と地面間の寸法は箇所によって全て違うため一つ一つ計って(汗)木材で固定。
固定作業は非常に地道で途中までは先が見えず不安がつのるばかり。
本当にちゃんと仕上がるのか不安に苛まれました。
経費をかけても専門の方に頼むべきだったかと考えが過ぎりましたたが、ここでも友人の協力もあって10日間程で床上げ完了したのでした。
床はお店の土台となる部分。手を抜くと後で大変なことになります。
まだ工事は始まったばかりで閑散としているだけにモチベーションを保つのが大変。
ただ、フラットではなく段差をつけたところから想像が広がりドキドキしました。
次は『給排水工事』です。
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さまざまな協力者!
大切な方々へ、ありがとうございます!!
この『changing moods CAFE/DINER and BAR』は、ほぼ自分でDIYしたお店だと発信してますが、
実はまったくそんなことはありません。
昔も今も、たくさんの協力者がいてのお店なのです。
その方々がいなかったらここまでできなかったと思うと、本当に感謝の気持ちしかないのです。
前々職の専門学校を退職した後に通った職業訓練校での出会いは格別でした。
同じ班で学んだY氏。
訓練校を卒業後、リフォームの会社に動いていた彼のお陰で、特殊な工具を借りれたのは大きかった。そんな工具を買う余裕なんてないし、レンタルしてくれるのかもわからない。
また、材料調達に車を出してくれたり産廃を処理してくれたり。
そして!キッチンのクロス貼りも彼の仕事。材料費と最低限の工賃でクロス張りもしてくれて、
お陰でかなりの経費が削減できました。
それから、訓練校で教鞭を執られていたI氏。
在校時、本当に楽しい授業で人柄も含め大好きな教科でした。
卒業後、2年程経ちいよいよ始動の際に連絡。自分の漠然とした空間イメージをどんどん具現化してくれ経験と知識の深さに感動したのを鮮明に憶えています。
店舗の図面作成やお手伝いをしてくれる学生さんの紹介等々もして頂き本当に感謝です。
そしてお手伝いしてくれた学生さんにも感謝!
チェンムーのスピーカー。これもなんと手作り!
同じく訓練校の学友S氏はなんとスピーカー作りが趣味なのです。キューブ型のチェンムーらしいデザインでめちゃくちゃ気に入ってます。製作費はオープン記念でプレセントしてくれました。ありがとう。
某アーティストの衣装制作プロジェクト以来の弟分Kぼん氏。
彼にも本当にお世話になりました。一人で黙々とする作業はまさに孤独で時には心が折れそうになることもありました。そんな時、たびたび来てくれる彼と馬鹿話をしながらの作業は淋しさも吹き飛び、その時間が癒しになったことは言うまでもありません。
それから、前職バルでの常連さん達。
彼らは、工事も進み壁面やサッシのペンキ塗りで大活躍してくれました!作業を終えて、現場でする飲み会が楽しくて毎晩来てくれないかと思いました。
今の天井デッキは、当初真っ白に塗ろうかと考えていたのですが、凹凸を塗りきるのが途方も無かったので梁とデッキの一部をエイジング加工をすることに。ここで大活躍してくれたのが前々職の専門学校時代の同僚たち。ずっと上を向いたままの作業はほんと大変で、、、これを読んでいる方で、チェンムーに来る機会があったら是非、天井を見てください。ほどよくお店に馴染んでるのにちゃんと主張してくれています。
忘れてはいけない、大阪時代の同僚達。
サッシを外した寒さの中での作業。寒かったのに頑張ってくれました。
同じく大阪時代の同僚A氏。
大まかな工事も終わり細々な準備時に本当にお世話になりました。
素敵なテーブルを制作してくれたM氏。
引き戸に加工してくれた凄いセンスの持ち主J夫妻。
他にもたくさんの方に協力してもらいチェンムーは完成しています。こう振り返ると本当に周りに恵まれていると実感。人の繋がりや縁は本当に不思議でありがたいです。今更ながらこの場を借りて感謝いたします。
ありがとうございました。
さて次回は床上げに入ります。お楽しみに!
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解体開始(壁撤去編)
真中の壁
前回、この【真ん中の壁】を除いて、室内の解体は終了したわけですが、
この【真ん中の壁】がやっかいで、、、
なんせ、その幅10メートル強+高さがなんと3メートル!!!
この巨大な壁をぶち壊すのはもはや解体屋さんレベルではなかろうか!?
そう。
やはり多大な費用がかかるらしい。がっくし、、、
これから、基礎工事や店内を造作するのに、解体するだけでも費用がかさんでいく。
それだけなら他で節約すればいいけど、ドリルで解体となると騒音問題が!
ここは住宅街のど真ん中です。
開店前から近隣といざこざは避けたい。
しかしこの壁がなくならない限り次の段階に進めません。
さてどうすることかと悩みました。
まさか、壁を壊すことの壁にぶちあたるなんて、、
解決策
ドリルによる騒音は、ハンマーでカバー。
費用は、ここは譲れないので他でなんとかカバー。
結果、他の工事はほぼ自分ですることになりました。
ということで、数トンにもおよぶブロック壁をこれでもか!とハンマーでガンガン壊しました。建築関係でもない限り、こんな経験はできないでしょう。
あの大きく立ちはだかっていた壁は僅か3日で相当量の産業廃棄物となり運び出されるのでした。
すると、完全にスケルトンになった開放感たっぷりの空間が出現したではありませんか!俄然やる気が沸いてきました。
これで解体がすべて終わったので次からはいよいよ工事の始まりです。
その前に、設計図面や頼もしい協力者などのウラ話を少し。お楽しみに。
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解体開始(室内解体編)
解体の醍醐味
12月の寒空の中、真中の壁以外の室内解体を開始しました。
先ずは解体前に電気配線、上下水設備、ガス設備の始末です。
解体なんて自分たちでも出来るのではと思っていましたが、無闇やたらに壊すと大きな事故に繋がるのだなと実感しました。
天井の造作を剥がすと築50年鉄筋家屋ならではの無骨なデッキが現れます。
倉庫のような雰囲気が気に入り、そのままデッキを活かすことに決めました。
壁を剥がすと一部がブロックがむき出しでそれもそのままに。
業者さん任せにしないで良かった点です。
しかし、住居側の床を剥がすと新たな難問が。
そこには土がむき出しの凹凸ある地面が全面に広がっていました。
土間も味わい深いのですが、構想になかったので床を作ります。
床を造作するにはコンクリートでフラットにする必要があるらしいのですが、コンクリートを入れると相当な金額と工期が必要とのことで色々相談し別の解決案で解消。後の床上げの項で説明しますね。
ガス管も土に埋まっていたため一部が腐敗しており交換が必要。出費が嵩んで頭が痛い。
下水の関係もあり店側のトイレ場所は変えず箱としてそのまま使うことにして室内解体は無事終了しました。
が、真中にはまだブロックむき出しの大きな壁が立塞がっているのです。
解体工事(壁解体編)に続く。
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